受け継いだは良いものの
私が亡くなったおじいちゃんから継いだものは、お米を作るための田んぼです。おじいちゃんは兼業農家でした。このあたりは大阪でもかなり田舎のほうで、まわりは兼業農家ばっかりです。お勤めをしながら、親から継いだ田んぼを週末手入れしていく感じです。農業では到底食べていけないから、自然とそうなります。おじいちゃんが亡くなってから、おばあちゃんでは米作りを維持できず、休耕田の届出をしました。
休耕田って意外と大変
農地というのは地域の農業委員会という組織が管理していて、何をするにもいろいろ届出が必要です。その代わり、農地を守る観点から、固定資産税はすごく安く設定されています。かといって、宅地にはできず、人にも貸せず。。。
- 草はぼうぼう、近所から刈れと苦情
- 粗大ゴミを捨てられる
- 近所の人にドッグランにされる、ウンチは放置
- 外国人が勝手に団体で押し寄せて食べる球根(?!)を大量に掘って持ち帰る
年中イライラする事ばっかりです。草刈りは意外と重労働で、プロに頼めば早いでしょうが、一回数万円はかかります。自分でやると、変な虫に刺される上にひどい筋肉痛で数日苦しみます。わたしも5年以上それが頭痛の種でした。
ときどき訪ねてくる営業マン
使っていない上に手間がかかる土地なんて、どうすればいいんだろう?そういう悩みに付け込んで(言い方悪いかな?)、「あなたの休耕田を活用できますよ!」という営業マンが年に数回は家にやってきます。この辺り一帯の農家を手あたりしだいまわっているようです。よくあるのが、これです。
- 太陽光発電しませんか?
- 貸し農園しませんか?
- コンビニしませんか?
- 土地売ってくれませんか?
- アパート建てませんか?
どの営業マンも、収益モデルだけを見せて、メリットのみをトクトクと語ってくれます。そんなうまい話あったらみんなやってるやろ?です。でも、どこにチャンスが転がっているかは分からないので、毎回ちゃんと話は聞いていました。その上で、農地法、税金について質問し、相手の知識量を探っていました。(性格悪~)最初に家にピンポンしに来る営業マンは、たぶん一番下っぱ、不動産や税金の知識がないような人が新規開拓ノルマのために来ているように見えました。このあたりから、知識量で負けていると、正しい判断ができない!と私自身が勉強を始めるようになっていくのです。